鼻孔を抜ける涼やかなる風味 ~人形町 山葵~
こんにちは西木将勝です。
梅雨入りしましたね~。じめっとまとわりつく大気に不快感を覚えつつも、季節の移り変わりを感じています。「令和初」なんて冠も徐々に少なくなってきていますね😁
今回はかねてより訪れてみたかった人形町の甘酒横丁にある「山葵」に行ってきました。このお店は以前から雑誌に取り上げられるなどして、有名なお店の一つです。
間口は狭く、3階(だったかな?)建のビルですが1階は店舗ではなく、上に通じる階段のみがありますが。私たちがいった時間は7:30をまわった頃でして、丁度混雑していました。運良く1卓空いたとのことで片付くのを待って案内されました。
(この写真は退店後に写したものです💦)
座って飲み物のメニューをみますと、日本酒のラインナップが10種類以上あり、ここではどちらかというとウェイトが重いようです。
獺祭や〆張鶴など人気の銘柄を取り揃えていました。
すでに他のお店で1人で0次会を済ませていた私は(相手にはばれていませんでした😊)、日本酒の燗をいただきました。銘柄は「大七」です。
運ばれてきたお通しは、丁寧なものでした。
3種類も出されたら、一口サイズとはいえ、1合は簡単に空いてしまいますよ…😏
色々食べたいものはあるのですが、お酒を呑むとそんなに当てはいらない人間ですので、ほうれん草のごま和え、あん肝、白魚の塩辛を注文しました。…これでも私には多い方で、大方は相方に食べてもらいました😅
器など気取らず、料理を邪魔しないデザインで、お店の雰囲気に合わせています。しかし、そのものはしっかりと手が込めてあり、ひとつひとつが美味しいです👍
今回は特に初めて口にした「白魚の塩辛」に心を射抜かれてしまいました☺️
塩辛と言ったら、イカの塩辛や酒盗を思い浮かべてしまいます。肝と和えたねっとりとしたイメージが先行していましたが、提供された商品はぱっとみたところ白魚のお刺身の様でした。上の写真右側が白魚の塩辛です。
肝などとの和え物ではなく、箸でつまんでも私が想像した塩辛のねっとり感はありません。
口に含むと柑橘類の爽やかな刺激が鼻孔を突きます。そして舌の上でしっかりとした塩気と酸味を受け、弾力のあるぷりっとした食感で口中を華やかに彩りました。
一口入れた白魚の塩辛は無条件で美味しいと思えるものでした。初めての味に楽しさを覚えた私はすぐさま大七の燗酒をクイっと流し込み、白魚の塩辛の後味と酒の酸味で楽しみました。
帰って調べてみると白魚の塩辛って市販もされているのですね。
白魚の塩辛 220g (特産横丁×全国の珍味・加工品シリーズ)(冷蔵) 三重県 伊勢 志摩 お土産
- ジャンル: 食品 > 惣菜・食材 > 和風料理・惣菜 > その他
- ショップ: 伊勢鳥羽志摩特産横丁
- 価格: 1,080円
人形町の山葵でいただいたものは、この商品とは異なります。お店で造られたものでしょうが、それでもある程度世間では認知されている者なのかなぁなんて思いました。
横にスダチが添えられてあります。私が感じた柑橘類の印象はスダチだったのでしょう。それがとても美味しかったです。
口に白魚の塩辛を何度も運びつつ、何度も「旨いなぁ」と小さい溜息をついてしまいました。
ちなみに塩辛って「塩」を使っていれば塩辛なんですね。
今回興味がわいて、次作するならどうやって作るんだろ?ってネットで調べたのですよ。そしたら、材料は
・白魚(生食用)
・塩
・ゆず
・鷹の爪
と書かれているページが複数ありました。とてもシンプルなんですよね。
今回、積年の思いが募って初めて足を運ぶことができた山葵ですが、とても美味しく、楽しい時間でした。
ここって今はやっていないのですが、以前はランチをしていました。開店前には店の前にお客さんが列をなしていました。そんな姿を見ていて、いつかは行こうと思っているうちに、ランチ営業をやめてしまったので、行く機会を逃していたのです。
今回は割とすぐに提供されるようなものばかりを注文したが、次回は煮付けなどの品も味わってみたいですね。
甘酒横丁にある名店「山葵」ですが、以前のとおり甘酒横丁にも再開発計画があるようです。
将来的には山葵も閉店になったり、商業ビルの1区画で営業を続ける未来があるのでしょうか?街は建物の感じなどによって大きく印象を変えます。
甘酒横丁は商店街としては、戸越銀座や砂町銀座など有名な横丁の商店街と比べると力負けはしているように思えます。しかし、この街が日本橋のコレドのような商業ビルで武装する必要があるのかと言えば、私にはわかりません。。。