海鳥の声が響く夜の街
こんにちは。西木将勝です。
梅雨に入って夜もなんだかじめっとした気候で寝苦しさを覚えませんか?
その上、寒暖の差が日ごとに有るので、なんだか体調を崩しがちです。
先日の事ですが、友人と人形町で飲んでいる時、なんだか最近鳥の鳴き声がするって言われたんです。…そりゃ~ね~、鳥の鳴き声くらいしますよね。すずめだ、ハトだ烏だっているんですから。今の時期にセミが鳴いていたらちょっとドキッとしますよ…。
そしたら、それがどうもかもめらしいっていうんです。確かに隅田川は目と鼻の先にあるわけでして、そこら辺の橋の上に行けば、結構な確率で朝などは聞くことができますよ。
そうしたら夜だって言うんですよ。夜に鳴かないわけではないんですが、夜は街のノイズが幾分落ち着くので、同じ音でも耳に届きやすいんでしょうね。
その友人は日本橋小学校の近くに住んでいるので、結構静かな夜を過ごしているみたいで。
見上げてごらん夜空の星を
友人の何気ない会話を忘れた頃でした。
仕事が終わって甘酒横丁と交わる大通りを渡ろうと、信号待ちをしていた時です。フッと車などの喧騒が耳から遠ざかった瞬間に頭上から甲高い鳴き声が聞こえてきました。
見上げると一羽の鳥が小さな円を描いて旋回しているじゃあないですか。
友人の話がサッと頭によみがえりました。
確かに甲高いですね。しかも独特な鳴き声です。
あまりこの場所で鳴き声を聞いた記憶がありません。
時々夜の10時ごろになると甘酒横丁と水天宮通りの交差点のところで蝙蝠が舞っているのを見たことは何度かあります。ハタハタハタとせわしなく羽をばたつける様子は、行き急いでいるように見えるのでとても好意をもって眺めていられます。
それとは違う海鳥の旋回は何を意味しているのでしょうか?
この時期は産卵期に当たります。成長段階によって、獅子の子落としではないですが、親が子を突き放して成長を促す方法をとっています。
その中で外敵に襲われたり、迷子になって心配して子供がいるであろう場所で声を上げているのでしょうか?
頭上を夜の11時くらいに旋回している海鳥を見たことはありません。
ぽけっとあほ面で夜空を眺めていた時に、星野少ない東京ですが、それでもいつもとは違う目線に意識を合わせてみれば、気が付かない何かが見えてくるかもしれませんね。