県民を惹きつけて止まないカオスな山城 ~山口県 いろり山賊~
こんにちは、西木将勝です。
初めて山口県に行ってきました。
知り合いから自然豊かだよ~って聞いていたけど、到着が夜であまり実感できず
( ̄▽ ̄;)
その日は雲間から覗く真ん丸な月が夜空に1つ。「月が綺麗だね」って男友達に言ったけど…口説いた訳じゃないですよ。
ソウルフードに興味津々
私は旅行は好きです。若い頃はお金はないですが、時間はありました。19歳の時にバック1つを背負い、3週間のタイ個人旅行に出て以来学生時代は何度かアジア等をテクテクしました😆
その土地にいったら、地のものや、地元の人が愛するお店に行きたいのです。
山口県の下松に地元がある友人から、岩国方面だと地元民が足しげく通う店があると、事前に教えてもらっていました😃
今回はタイミングよく、知人も地元にいるということなので、水先案内人をかってでてくれました。
いろり 山賊
車で揺られながら山口を堪能していると、突然山間に城が現れました。
山城に陣旗が掲げられ、陣幕も張ってある箇所もあります。その存在感は威風堂々としていて店の屋号のとおりいかにも力のある山賊の住処です。
時間が2時をまわっていたのですが、駐車場には多くの車が停車していました。車を止めてレストランの受付へ。しかし、私たちを待ち受けていたのは「50分待ち」と書かれていたカードでした。
お店の人に確認するとここで商品を購入してから、商品が提供されるまでの時間だそうです。席に着くまでの時間ではありません。多くの飲食店の待ち時間とは少々異なる書き方でした。しかし、これは山賊の人気商品が関係していると思われます。
山賊を訪れるお客は、そのほとんどが「山賊焼き」という物を注文します。骨付きの鶏もも肉をいろりであぶり、甘辛いたれをかけて提供されるものです。この商品の焼き上がりに時間がかかるのかもしれませんね。
実際に、後になって店内を歩いたときに、空いているテーブルはいくつもありました。その幾つかはお客の退店後に人手が足らず、そのままの状態のテーブルも見受けられました。
諦めて帰ろうとするも…
次の予定があり、諦めて帰ろうとすると、店員さんから違う場所を覗くようにと言われました。始めに行った受付から、お土産などを売っている売店のスペースを抜けると又似たような造りの場所があります。そちらで店員に聞いてみて欲しいとのことでした。
教えてもらった場所に行くと、受付らしき小屋はないのですが、ファミレス等にある順番待ちに使う紙が置かれていました。そこに名前を書き込むのですが、案内済みには線が引かれています。待ちは1組だけのようでした。
よくわかりませんが、そこに名前を書き込むと直ぐにテーブルに案内されました。どうもこの山賊は同じ場所に3店舗お店を構えているようで、それぞれで調理、提供を行っているみたいなのです。会計も先ほどのお店は前払いですが、こちらは後払いでしたし。連れてきてくれた友人も初めて知ったとのことで、なぜこんなにわかりにくいシステムにしているのか疑問でした。
また、料理も10分程度で運ばれてきました。…始めの場所と融通がつけばもっと便利だろうと思わずにはいられませんね。
自然に囲まれて喰らう
このお店は室内と外とで食事を楽しむことができます。外は横に小川が流れており、そのたもとで木々に囲まれながら料理をいただける場所もあります。私たちは木々には囲まれていませんが、横には滝があり、そこから流れ落ちた水が交わる場所で食事をできました。
私たちが注文したのは、名物の山賊焼きと山賊にぎり。それにこんにゃくのお刺身と餃子です。山賊焼きと山賊にぎりの大きさには目をみはるものがあります。
まずは山賊焼きに大胆にかぶりつきます。外側はパリッと焼かれておりいい歯ごたえです。中は逆に柔らかく仕上げられております。甘辛いたれが食欲を促し、淡泊な鶏肉をしっかりと包み込んでいました。鳥の中側は味が染みていないのですが、ほぐしたりしながらお皿のたれをつけて食べていきます。
そしてどでかいおにぎりです。この山賊にぎりは中に3種類の具材が別々の場所に入っています。かぶりつくまでその場所になんの具材が入っているかわかりませんが、最後まで楽しめます。また、包むように巻かれている海苔ですが、厚みがあり歯ごたえがある面白い食感でした。このような海苔を今まで食べたことがないのでとても興味を惹かれましたね。
自然の中で味わう豪快な料理に心も胃も満足この上なしでした。地元の人が通う理由がわかった気がします。
思い出は八分目
この店舗はとてもカオスと言う他ありません。敷地内には稲荷神社がありその裏に子育て地蔵がいて、川の中に観音様が立っています。外観は城を模して造られていますが、鯉のぼりが頭上を覆い、恵比寿ビールの曲がエンドレスにリピートしています。
言ってしまえばぶっ飛んでいますが、子供にはとても楽しい場所でしょう。
ご飯と共にこのシチュエーションの謎で腹も満たされましたが、解決していない分不完全燃焼でした。岩国のソウルフードである山賊にまた来たいと思いました。